青山ゼミ ー 福岡市早良区の特別進学塾

青山ゼミ冬期講習2025

青山ゼミの冬期講習

今年も冬期講習の時期がやってまいりました。
日程は2025年12月21日(日)〜2026年1月6日(火)です。

冬期講習期間中の自習室は、午前10時〜午後11時まで、13時間も開放します。
さらに、大晦日も元旦も開放します。

特に、小学4、5、6年生と新中学1年生は2月から新学年がスタートします。
是非、冬期講習のうちから次の学年の準備を始めて下さい。

詳細はお電話にてお問い合わせください。

檄文:書けば見える、書けば進む

文責 前畑 良太

自習室で 見るだけの勉強 をしている生徒をたまに見かけます。
もちろん、場面によっては効果がある方法です。
しかし、それ だけ では成績は絶対に伸びません。

勉強には 書く という動作が必要不可欠です。

よく我々は「書いて覚えろ」と言ったりしますが、
今回は暗記の話ではなく、それ以外の観点から話をしてみようと思います。

①ミスを防ぐ

まず一番わかりやすい話から。 書く ことで ミスを減らす ことができます。

例えば、計算過程(途中式)を書かない生徒がいます。
「暗算でできるし」「書くと時間がかかる」と言いたい気持ちはわかりますが、
それはミスをおこす典型的な考えです。

まず、途中式を書いた場合、自分のミスに気が付きやすくなります。
自分の考えや計算を目で見ることができる状態にしていれば、
「あれ?ここおかしいぞ」と気づけるようになるのです。
もし頭の中 だけ で考えている場合はミスに気がつくことができません。

さらに、きちんと途中式を残していれば、やり直す際に自分がどこでつまずいているのか、
どの段階で勘違いしているのかが、 後から分析できる ようにもなります。
自分のしたミスの原因を知ることができれば、それ以降同じミスをすることが減らせると思います。

また、問題文に線を引くこともミスを減らすために効果的です。
大事なところに線を引こう という意識そのものが注意力を増やしますし、
実際に線を引いたり印をつけることで、その内容が目に入りやすくなります。

ミスを減らしたい!と思っているなら、
まずは問題用紙への書き込みを増やすことから始めましょう。

②「手を動かす」とは、「考えを進める」ことである

次に、もっと根本的な話をします。
書く・描く・整理する。これらの行為自体が、思考を前に押し出す レールになります。

私たちの脳の力はある部分では案外あてになりません。
情報を暗記したまま、何かを考えるのは意外と難しいのです。
例えば、3桁の数 × 3桁の数 の計算について考えてみてください。
389 × 827 の計算を暗算で しなさい、と言われたら、とても難しいと思います。
でも、紙とペンを使えばどうでしょうか?
それほど難しくはないはずです。

書くことで一度情報を脳の外に出します。
その分 脳の空き容量 が増え、記憶に使っていたリソースを、純粋に思考に回せるようになります。

また、図を書くことで初めて気づける条件、書き出すことで見えてくる規則性などもあります。
きちんと目で見て確認する状態にしつつ問題を解くことで、
最初気づかなかった問題のポイントに気づくようになってきます。

書くことで考えを進める力は、勉強だけでなく 日常でも役に立ちます

人は、頭の中だけで考えていると、意外なほど同じところをぐるぐると回ってしまいます。
さっき考えたこと と 今考えていること が混ざって迷子になるからです。

だからこそ、書き出すことで頭の外に 情報の置き場所 を作れば、同じことを考えるのではなく、
次に考えるべきことが見えてくるのです。
私自身、悩み事があるときはノートやPCのメモ帳に全部書き出しています。
書かないと、同じ悩みを何度も再生し続けるだけでちっとも前に進まないからです。

受験生へ

難しい問題は、書かないと解けません。
授業では工程数の多い問題は難しい、と表現したことがあると思います。
工程数の少ない基礎問題なら頭の中だけで考えても解けるかもしれませんが、
入試問題は構造が複雑なことが多いです。

そういう問題は 書く ことで条件を整理し、積み重ね、見えなかったつながりが見えるようになり、
そして最終的に答えにたどり着くことができるようになるのです。
書いて、自分の思考を積み重ねていく、と言う感覚を早急に身につけてください。

まだ受験生ではない学年へ

今のうちから 書いて考える 習慣をつけることが、後々の伸びを大きく左右します。
考える力は、書きながらでないと育ちません。今の勉強は、その土台を作る大切な期間です。

また、勉強以外での悩みも尽きない時期かと思います。
同じ考えでぐるぐる回っていないで、書くことで先へ進み、悩みを解決していきましょう。

おわりに

書いて、整理して、一つずつ積み重ねる姿勢は確実に力を伸ばしますが、
書いて考える 力は一朝一夕では身につきません。

この冬期講習を、 書いて考える 習慣を身に付ける第一歩にしてほしいと思います。